民俗伝承[日本]

Hiroshima-Wandelinger第7話【多度神社の一目連】

【一目連/天目一箇命】  ところで、大神社とは別件で天目一箇命あめのまひとつのみことについて調べて居たところ、柳田國男による興味深い報告を見つけたので、少し長いが引用して紹介する。(註釈は省き、改行と句点・読みかなは適宜施した)  伊勢桑名...
社寺建築[細部意匠]

浅草神社(東京都台東区)

浅草神社 あさくさ-じんじゃ 鎮座地:台東区浅草2-3-1 (最寄り駅:銀座線・伊勢崎線(東武スカイツリーライン)/浅草駅) 祭神:土師眞中知命、檜前濱成命、檜前武成命、 (徳川家康?、倉稲魂神?、大國主神?) 【概要】  なんの神さまか、...
斜読・書評

【斜読書評】菊地浩平『人形と人間のあいだ』(NHK出版/2022)

菊地浩平『人形と人間のあいだ』(NHK出版/2022)  NHKで放送された人形文化の研究者による十三回の放送内容をまとめた雑誌。 若手の学者らしく古来の人形だけでなく現代カルチャーにおける人形的なモノにまで言及している。というより、人形を...
考察

Hiroshima-Wandelinger第6話【『廣島市史社寺史』の不可解な表記】

【『廣島市史社寺史』の不可解な表記】  寺社を紹介している『猫の足あと』というサイトが「日通寺」の項で典拠としていた『廣島市史社寺誌』について調べてみた。  幸いなことに国立国会図書館がデジタルデータで公開して居たのですぐに読むことができた...
考察

Hiroshima-Wandelinger第5話【鬼門と天台宗】

【鬼門と天台宗】  大神社の付近で撮影した散策案内地図に「太陽の石」なるものを見つけた。  検索してみたところ、「龍穴」とするブログが幾つかヒットした(加えて「大地の石」なるモノもあるという)。しかし例によってありがちな話だが、その情報の典...
神社

Hiroshima-Wandelinger第4話【山と海の境界―南区】

【山と海の境界―南区】  陸地側から瀬戸内海を見渡して件の島々は確かに見えるようだ(高層建築の無い時代にはより一層見通しが利くだろう)が、それでもその島並が大蛇のようだというのは余りに苦しかろう。  ただ海上交通の際の何らかの目印にされた可...
社寺建築[細部意匠]

牛嶋神社(東京都墨田区)

牛嶋神社 うしじま-じんじゃ 鎮座地数値:東京都墨田区向島1-4 (最寄り駅:浅草線/本所吾妻橋駅(北口A3)、伊勢崎線/とうきょうスカイツリー駅) 祭神:須佐之男命すさのおのみこと、天之穂日命あまのほひのみこと、貞辰親王さだときしんのう ...
民俗伝承[日本]

Hiroshima-Wandelinger第3話【黒髪山と黒神島】

Hiroshima-Wandelinger第零話【プロローグ】 Hiroshima-Wandelinger第1話【八年ぶりの東区】 Hiroshima-Wandelinger第2話【二葉山の工事と大いなる黒蛇の伝説】 【黒髪山と黒神島】  ...
民俗伝承[日本]

Hiroshima-Wandelinger第2話【二葉山の工事と大いなる黒蛇の伝説】

【二葉山の工事と大いなる黒蛇の伝説】  東照宮の西側には大蛇伝説の残る社があるということを最近知ったが、立入り禁止となっていた。  その社は黒髪山地主大明神といい、大神社と略称される。主祭神は大穴牟遅命に比定されている。昭和二十年(1945...
考察

【緊急寄稿】『すずめの戸締まり』はなぜ作品賞(金熊賞)の受賞に到らなかったか。

【はじめに】  本日、ベルリン国際映画祭コンペティション部門の受賞作が発表・報道された。日本から出品されていた『すずめの戸締まり』(以下『すずめ~』と表記)は作品賞(金熊賞)の受賞には到らなかった。  この映画祭はドイツで毎年2月に開催され...
随想録

Hiroshima-Wandelinger第1話【八年ぶりの東区】

第零話【プロローグ】 第1話【八年ぶりの東区】  初詣先を東区の寺社にしたのには幾つか理由があるが、広島駅の北側(新幹線口)に集中して居て、交通手段について悩む必要がないというのもその一つであった。  JRの車両は新しいものが導入されて居た...
社寺建築[細部意匠]

品川神社(東京都品川区)

品川神社 しながわ 鎮座地数値:品川区北品川3-7-15 (最寄り駅:京急本線/新馬場駅(西口)) 主祭神:天比理乃咩あめのひりのめ命、宇賀之賣うがのめ命、素盞嗚尊 末社:阿那稲荷社(宇賀之賣命?)、富士塚・浅間神社、祖霊社 キーワード:鳥...