民俗伝承[日本]

参拝の記録・記憶

【Chiba-Wanderings01】国府神社のコウノトリ伝説【千葉県市川市】

列車は江戸川の上を軽快に走った。川面かわもに響く鉄橋の音はどこか懐かしかった。  東京では乗り降りにせわしない人たちと立ち並ぶビルばかりの環状線か、時折り不快な金属音を立てる薄暗い地下鉄ばかりに乗っていたから、移動の過程を楽しむ余裕があるの...
信仰・儀礼

人柱伝説の研究②「第一章:先行研究、分類例、概要」

前回の「序章」では、民俗学の研究における問題について確認し、筆者の立場を表明した。その補足として、民俗学者は「伝説の研究」をどのように捉えているかを簡単に確認しておく。  それは伝説の研究を通じて、「信仰の世界を見出すこと」だと述べられる。...
民俗伝承[日本]

人柱伝説の研究―構造解析による比較および分類を中心に―①「序章」

序 章 一、研究の視座  研究を始めるにあたって、「民俗学には理論民俗学の分野が欠落している」という小松和彦の苦言について一考しておきたい。  ここで問われていることは、「学問の意義づけ・位置づけ」である。つまり、自分の研究がその対象学問の...
民俗伝承[日本]

祇園龍穴と京都八坂神社

鎮座地:京都市東山区祇園町北側625 最寄り駅:バス「祇園」(京都駅から最も近いアクセスだが乗客が非常に多い)、京阪本線「祇園四条」駅、阪急京都線「四条河原町」駅。 旧 称:祇園天神、祇園社、祇園感神院。 旧社格:官幣大社、二十二社   0...
民俗伝承[日本]

貴布禰神社(呉市豊浜町)【広島県の龍神祭祀社】

読み方:きふね-じんじゃ 鎮座地:呉市豊浜町 祭神:闇龗神、市杵島姫命 『廣島縣神社誌』未掲載社 創建年不詳。 伝承によると、市杵島姫命は当初、瀬戸田の生口島いくちじまに鎮座。後に大崎上島を経て嚴島へ遷ったといい、その途中に御手洗みたらいの...
民俗伝承[日本]

清水谷神社(広島市東区)【広島県の龍神祭祀社】

鎮座座標:広島市東区温品8-13-2 【主祭神】 高龗神 別雷神 帶中津日子命 品陀和気命 息長帶日売命 <相殿> 大穴牟遅神 彌都波能売神 赤根龍神(あかね) 大地主神(おおとこぬし) 市杵島比売命 伊弉冉尊 奥津日子神 奥津比売神 大田...
参拝の記録・記憶

龍王社[貴船神社](広島県呉市)【広島県の龍神祭祀社】人身御供伝承地

龍王社 【鎮座座標】 呉市西辰川2-9-10 最寄り駅:JR呉線「呉」駅北口~広電バス/辰川線「辰川」停留所 左手に稲荷社 右手に荒神社と下り坂(これが境内に最も近づける道。表参道は石段) 祭神と由緒(『廣島縣神社誌』) 【祭神】 髙龗神 ...
民俗伝承[日本]

東風崎神社(龍王權現社)【広島県の龍神祭祀社】

読み方:こちざき-じんじゃ 鎮座:呉市豊町大長字船津5983 (大崎下島おおさきしもじま・大長港から1分) 【祭神】 志那都比古しなつひこ神 志那都比売しなつひめ神 彌都波能売みづはのめ神 【由緒】  寛正元年(1460)七月七日、島民雨請...
信仰・儀礼

【神泉苑】善女龍王社(法成就池)【京都の龍神祭祀社】

空海の詩  空海が秋の日に神泉苑(しんぜんえん,しんせんえん)を観て詠んだとされる詩が弟子によって遺されている。  「池鏡泓澄含日暉」(ちきょうおうちょうトシテじつきヲふくメリ)(眞済撰『性靈集しょうりょうしゅう』巻一)という一節があるほか...
民俗伝承[日本]

江島神社(五大弁財天)【龍神関連社】

鎮座座標:神奈川県藤沢市江の島2-3-8 (最寄り駅:江ノ電「江ノ島」、湘南モノレール「湘南江の島」、小田急線「片瀬江ノ島」) 旧称:江島明神、江島弁天 旧社格:県社(現:別表神社) 【祭神】 田寸津比売命(下ノ宮) 市杵島比売命(上ノ宮)...
参拝の記録・記憶

【雨降る霊山】大山阿夫利神社(下社)【Kanagawa-Wandelinger第3話】

神社までの道のり  石倉橋停留所からバスに乗り終点で降りると、観光案内所で手書きの観光地図をもらった。  その地図によればこの辺りには七不思議や妖怪スポットがかなりあるらしい。  梅雨の夕暮れ時、岩場の清水が湧き出ているところに時々小豆を洗...
参拝の記録・記憶

水神社(車折神社末社)【京都の龍神祭祀社】

鎮座地:京都市右京区嵯峨朝日町 (最寄り駅:嵐電嵐山本線「車折神社」駅) 裏参道から境内を抜けて表参道の鳥居を出てすぐ。 水神社(龍神様) S01 昔、大堰川がこの近くまで流れていた頃、氾濫を鎮めるために水神様に祈願していたことに由来。 祭...