さすらい想士

参拝の記録・記憶

【Chiba-Wanderings01】国府神社のコウノトリ伝説【千葉県市川市】

列車は江戸川の上を軽快に走った。川面かわもに響く鉄橋の音はどこか懐かしかった。  東京では乗り降りにせわしない人たちと立ち並ぶビルばかりの環状線か、時折り不快な金属音を立てる薄暗い地下鉄ばかりに乗っていたから、移動の過程を楽しむ余裕があるの...
随想録

【随想譚】心配な事

最近の彼女は少し変わった気がする。二年前のアーカイブなどと比べて、ひどく疲れているように見える。画面に映っているのはいつもと変わらない姿にもかかわらず、そんな風に見えてしまう。だから何だか心配になる。その疲れ具合が、多忙からくる疲れとは違う...
信仰・儀礼

人柱伝説の研究②「第一章:先行研究、分類例、概要」

前回の「序章」では、民俗学の研究における問題について確認し、筆者の立場を表明した。その補足として、民俗学者は「伝説の研究」をどのように捉えているかを簡単に確認しておく。  それは伝説の研究を通じて、「信仰の世界を見出すこと」だと述べられる。...
鑑賞

【随想譚】『魔法少女ホロウィッチ!THE STAGE』感想【#ホロウィッチ】

初めて視たけど普通に面白かった(「ベテルギウス」良い曲!)。  これだけではあれなので、ストーリーについて少し想うところを述べてみようと思う。 <世界観設定>  ホロウィッチの六人は「配信者」。ところが画面に吸い込まれて異世界へ。そこでは「...
民俗伝承[日本]

人柱伝説の研究―構造解析による比較および分類を中心に―①「序章」

序 章 一、研究の視座  研究を始めるにあたって、「民俗学には理論民俗学の分野が欠落している」という小松和彦の苦言について一考しておきたい。  ここで問われていることは、「学問の意義づけ・位置づけ」である。つまり、自分の研究がその対象学問の...
随想録

【夢記001】かみ憑く大蛇と白い龍

9月11日  「滋賀の龍神祭祀社」を公開した日の夜にこんな夢を視た。  なぜか中学校に居る。校舎内をぐるぐる歩いて居る。放課後でかなり薄暗い。教室に入りドアの陰に潜む。やって来た廊下の生徒たちにお化けの真似をして驚かす。  生徒たちが通学バ...
信仰・儀礼

【研究ノート】滋賀県の龍神祭祀社

はじめに  この記事は日本の龍神(水神)信仰史の研究の一環として、龍神を祭祀または龍の伝説を有する滋賀県内の神社をまとめ、若干の考察を加えたものである。 <凡例> ■龍神祭祀社とは次の二種をいう。①社号(新旧問わず)または祭神(主客問わず)...
民俗伝承[日本]

祇園龍穴と京都八坂神社

鎮座地:京都市東山区祇園町北側625 最寄り駅:バス「祇園」(京都駅から最も近いアクセスだが乗客が非常に多い)、京阪本線「祇園四条」駅、阪急京都線「四条河原町」駅。 旧 称:祇園天神、祇園社、祇園感神院。 旧社格:官幣大社、二十二社   0...
参拝の記録・記憶

尾長天満宮摂社(龍神社と水神社)の謎【Hiroshima-Wandelinger10】

JR広島駅の北側にある二葉山の麓に、十程度の寺社が点在する。そのうちの七つが「七福神」として連携、独自の御朱印を出すなどして参拝者を集めている。  特に人が多いのは鶴羽根神社で、正月三が日などには境内の半分くらいまで参拝待ちの列ができるほど...
随想録

「復帰」

なんとか。復帰。 近年まれに見る打撃でしたね。 自分は別に何言われてもいいんだけど、最愛の人のことをいろいろ言われて、そこに集まってる連中の下品な書込みなどみると、哀しいよりも自分が同類に思われることに耐えられなかった。 復活のきっかけは、...
詩歌

Martin Garrix & DubVision feat. Shaun Farrugia – Wherever You Are【日本語訳】

『君が何処に居ようとも』 旭日の中に君が観える 眠りに落ちるときは 君が居なくて寂しい ああ、僕がすべきことは 君を取り戻すことかもしれない 風に吹かれて 転々とさすらって 多くを失った でも僕はまだ信じてる 僕が最果ての地に辿り着くとき ...
未分類