住吉大社(大阪市住吉区)摂津一宮

入った直後から雲龍が集り、非常に心持ちの良い神社でした。特に第二本宮の横の空間と、楠珺社の前の御神木。海からの柔らかい気流が境内を廻って居ます。
【概要】
『日本書紀』にも記述の見られる古社で、全国に二千数百ある住吉神社の総本社。
旧官幣大社(現別表神社)。『延喜式』名神大社。朝廷が崇敬した二十二社の一社(第十五)で、摂津の国一宮。源賴朝、楠木正成、足利尊氏、豊臣秀吉らに崇敬された。例大祭は七月三十一日。
四つのメイン社殿(の本殿)は「住吉造」と呼ばれる建築様式で、国宝指定(文化七年[1810]建造)。
第一本宮から第三本宮が住吉三神(墨江[suminoe]の三前[mimae]の大神)を祀る。第四本宮の息長足姫命は三韓出征から凱旋帰国して、身体を守護した三神の和魂[nikimitama]を、神託によりて大津のぬなくらの長峡[nagawo]に祀らせたことに因み、後世(雄略天皇の御代)に追祀された。(船体を守護した荒魂は山口の下関に鎮座)
なお、境内に五所御前と呼ばれる所があり、そこは住吉大神を祀る場所として当地が選定された際に、白鷺が飛んできた大樹のあった場所と言われる。
住吉造[sumiyoshi-dukuri]

第三本宮本殿(後方から撮影)

第二本宮本殿(側面)
住吉大社の本殿(丹塗りで垣が二重にめぐらしてある建物)の建築様式を住吉造という。屋根構造は切妻、入口は妻入、内部は前後二室で、内陣外陣の分離や床が低いこと、縁を付けないことなどが古式の特徴とされる。
屋根は檜皮葺[hiwada-buki]で、棟に五本の堅魚木[katsuogi]と千木を載せる。千木は第一本宮から第三本宮が垂直切り(外削ぎ)で第四本宮のみ水平切り(内削ぎ)。
御祭神
底筒男命[Soko-tsutsuno-wo-nomikoto](第一本宮)
中筒男命[Naka-tsutsuno-wo-nomikoto](第二本宮)
表筒男命[Uwa-tsutsuno-wo-nomikoto](第三本宮)
以上、住吉三神。
息長足姫命[Okinagatarashi-hime-nomikoto](第四本宮)
【摂社・末社】
摂末社も多数擁するが、大海神社は延喜式内社で社殿は重文指定(祭神:豊玉彦命、豊玉姫命)。


遣唐使船らしき額が掛けてある門
かつてこの辺りまで海で、遣唐使船はここから長い航海に出たという。

また「初辰さん」と称される楠珺社[nankunsha](千年楠)が第一本宮の奥にあり商売繁盛の信仰を集める。祭神は宇迦魂命[uganomitama-no-mikoto]とし猫の置物を配布するが、辰の日が縁日であることや巳の御守も配布していることなどから、白蛇信仰(宇賀弁財天)が基底にあるものと推察する。東京青梅市の住吉神社にある大黒天猫・恵比寿猫も商売繁盛信仰をもち、形態も似ることから関係が注目される。(よくある龍蛇→稲荷への挿げ換えではなく、独自の発達を遂げたものと推察)
写真は拝殿の前にある神木。




拝殿奥の神木。
その他龍神系の末社で海龍社(祭神:水波野女神)がある。旧称御井殿社といい、海神の神井の跡とされるが、恐らく龍穴であろう(岩垣で封じられ不思議な紋様のある石柱が立ててある)。場所は第一本宮の横らへん。通路からは額が見えないが、背面の横板が無く、賽銭箱が置かれ、前後どちらからでも参拝ができる不思議な構造になっている。

通路に面したほう。三つ鱗紋の幕と賽銭箱があるが神額はない。
案内板にも記載が無く謎だったが気になったので参拝し撮影しておいた一枚。

受付で尋ねるとここが竜神社だった。(通路から裏に回って撮影)
ほかに高龗神を祀る貴船社もあり、水神・龍蛇神が揃っている。

貴船社社殿

末社が並ぶ境内
【御神徳(ごりやく)】
御神徳はその出生にちなんだ禊祓い(淸祓)、神功皇后の伝承にちなんだ海上航海安全。そのほかに人の姿で歌を詠んだ逸話から和歌の神ともされた。
楠珺社は商売発達、家内安全を謳っている。

五所御前
<参考文献>
白井永二・土岐昌訓 編『神社辞典』三版(東京堂出版/2005)
下中彌三郎 編『神道大辭典』第二巻(平凡社/昭和14)
前久夫『寺社建築の歴史図典』(東京美術/2002)
住吉大社公式サイト(https://www.sumiyoshitaisha.net/)
住吉大社発行リーフレット
住吉大社境内案内板
【動画】
境内の様子を動画で見る(南海なんば駅~住吉大社駅~神社境内。2026年撮影)
https://youtu.be/4kP9Prp7U90
【神具(一例)】
御朱印:あり(御朱印帳や御朱印袋もありました)
絵馬:あり(複数。海の生き物専用というのもあった)
念珠:あり(大・小)

楠珺社のほうは書き置きです。
【窓口・受付】
運営時間:午前9時~午後5時(祈祷および楠珺社は午後4時)
(開門は6時または6:30で季節により変動。例祭の日なども異なる)
【交通】
鎮座地:大阪市住吉区住吉2ー9ー89
最寄り駅:
①南海本線「住吉大社」駅。(南海高野線だと「住吉東」に停車するので太鼓橋が渡れません)。
②路面電車の阪堺電軌阪堺線「住吉鳥居前」。(なんば駅からだと南海本線のほうが早いです)
φ南海なんば駅の出発フォームは地上二階にあります。改札抜けて右手(左は高野線)。特急や急行は止まらないので注意。
【祈祷・祈願】
御祈禱は当日受付で個別でなくグループでした。(住処・名前・生年などが読み上げられます)
本宮への昇殿はなく、受付の横にある参集殿?で行われます。長イスが用意されており足は楽です。外部の参拝者からは見えないようになってます。下賜品に御守があるので御守は購入しなくて良いでしょう。(目の覚めるような真っ白な御守。ただし祈願内容によって異なる可能性あり)

ライヴ楽しんできなって感じのメロイックサイン雲。