九頭龍銭洗弁財天(京都本圀寺境内社)

信仰・儀礼

九頭龍銭洗弁財天

鎮座地:京都市山科区御陵大岩6
アクセス:地下鉄東西線・京阪京津線「御陵」駅~10分

 

八大龍王の一種らしい。
金銭財運の神徳あり。
山科の霊域に太古から鎮座
 文化五年(1808)戊辰(つちのえ-たつ)正月に当山三十三世がこの地で感得。
 平成七年(1995)十月四日戊辰から翌五日己巳(つちのと-み)にかけて不思議な神力を示して再び示現。参詣者を守護することを誓願したという。
 龍神の御神体から流れ出る霊水で銭を洗い浄財袋に入れて持つ。
 辰と巳の日が縁日で、戊辰と己巳の日は大願成就日。(参考:境内案内板)

九頭龍を謳っているが龍像は一頭である。

大光山本圀寺は日蓮宗の霊跡大本山
 前身は鎌倉の松葉ヶ谷にあった法花堂で、身延山に隠棲するまでの拠点であった。
 鎌倉幕府滅亡後に、足利尊氏が京都への移転を懇請し光厳天皇の勅許を得て貞和元年(1345)に移転。(本圀寺発行リーフレット)

 貞和元年(1345)日靜が鎌倉松葉谷本勝寺を京都堀川六条へ移して本國寺と称した。日靜は足利尊氏の甥といい、これを機に公武の外護が進展し、六条門流を形成するに至るが、天文法難にて破却される。
 天文十六年(1547)再興。
 また水戸光圀が母のための法会を依頼するのが恒例となったことにちなみ、寺号の「國」字を「圀」へ改めた。
 昭和45年、現在地へ移転。(参考:『日蓮辞典』)

日蓮染筆の本尊ほか、随身仏とした釋迦立像を安置すると言われるが、この像の所在には諸説がある。