多加意加美本宮[本宮神社](庄原市口和町)【広島県の龍神祭祀社】

参拝の記録・記憶

よみ:たかおかみ-ほんぐう
登録名:ほんぐう-じんじゃ

鎮座座標庄原市口和町宮内しょうばらしくちわちょうみやうち
(県道186・新市三次線沿い。庄原ICから40分)

 


正面奥に見える山が八国見山

【由 緒】
天平五年(733)二月、宮内の八国見山に創建。
『延喜式』の多加意加美神社はこちらとも言われる。
恵蘇郡の氏神となり、宮内の地名発祥とも関係するという。
延宝六年(1678)現在地へ遷座。

例祭:11/3(元10/2)

【祭 神】
高龗神

 


①多加意加美神社表参道鳥居神額   ②多加意加美本宮鳥居神額

 向泉の多加意加美神社境内に庄原市教育委員会が建てた案内板には「延喜式内社であったが所在不明となる。」とあり、また鎮座地を点々としていることが注意されるが、広島藩の儒者は八国見大明神のほうを式内の多加意加美神社に比定している。当社(本宮)と多加意加美神社は宮司が異なる。
 高野町、川北町など周辺に髙龗を祀る神社が点在しており、延宝六年遷座説が正しいなら、多加意加美神社の方は当初遷座でなく分祀(勧請)だった可能性もある。

 


拝殿蟇股(波乗り兎)

<末社>
若宮神社(竹山城城主)

 

【参考】
『廣島縣神社誌』

オカミの神については多加意加美神社の記事内で解説した。