満開で見頃です。早咲きの部分は既にちらほら舞い始めています。
観光客は非常に多いですが、エリアによって多いところと少ない所があります。
<人が少ない所>
山辺の小径、大元公園はほとんど人が居ません。
<適度に人が居る所>
多宝塔周辺。小径なうえに人がそこそこなので、撮影をお願いしやすい。
<人が多い所>
多いのは嚴島神社の裏手から出口にかけての川沿い、五重塔が見える丘(広場)、五重塔周辺
【プチ情報1】
JRフェリーは最初「左側」に鳥居が見えてきます。近づくにつれて「右側」に見えるようになります。
【プチ情報2】
広島湾の満潮・干潮予定時刻
満潮 | 干潮 | |
3/30 | 04:54 14:45 |
11:55 22:51 |
4/02 | 08:07 20:04 |
01:34 14:18 |
(参考:『気象庁ホームページ』潮汐・海面水位のデータ 潮位表 広島)
<山辺の小径>
山辺の小径は人の少ない細い路。若干のアップダウンと土の路があります。(くつはスニーカーなどがおすすめです)
お寺のお堂や小さい祠があり、拓けた所では海と対岸が見えます。
初めての人は船着き場の観光案内所で地図をもらうと便利です。
「山辺の小径」入口付近(不動堂前)。鹿が居ました。
船乗り場から7分程度。ほぼ平坦な道。
遊歩道に入り10分ほど歩くと小高い場所があって、海が見えました。(ここは桜少なめ)
<木もれ日の延命地蔵堂と白いトンネル>
不動堂から遊歩道を進み、小高い場所から坂を下ると延命地蔵というのがあって、ここが良いです。
アベックに先を越されたのでパスしましたが、近くに面白そうなトンネルもあります。
延命地蔵から数分で分岐があります。(左の階段、右の下り坂)
左の階段を上がって更に左の坂を登ると眺めの良い丘へ着きます。
結婚式の陽キャ軍団が撮影会してたので自分は映り込まないよう遠慮しましたが、位置的にたぶん五重塔が見えそうです。
自分はこういう状況だったので「うぐいす歩道」へ迂回しましたが、丘へ立ち寄った後は五重塔の方へ下りていくと良いでしょう。
そのまま千畳閣を観ても良いですし、嚴島神社の入口付近まで下りると、ちょうどしだれ桜と五重塔が撮影できます。
<石灯籠たちとしだれ桜>
神社の裏手にも桜があり、特に小川沿いに石灯籠と並ぶ桜並木が良い感じです。(神社周辺のこの辺りが一番人が多いです)
ここから橋を渡って大聖院の方へ行くか、川沿いを歩いて大願寺の方へ行くかですが、後者のルートは神社の出口から折り返す人も居てとにかく凄い人です。川沿いにお店が若干あります。
<多宝塔~遊歩道:桜の森と遙かの大鳥居>
宝物館と大願寺の間の路を少し行くと、遊歩道に上がる階段があります。ちょうど多宝塔への入口になっています。
少し長めの階段ですが、是非上がってみてください。
午后だと順光になるので、海や大鳥居がきれいに撮れます。ただ山陰にもなるので桜は若干暗めです。
この写真は15:30頃。時間帯によってはもう少し明るく撮れるかも。
この桜の群れを抜けると宿があるんですが、その辺に四阿のある展望台があります。人は少ないです。
<倒れた巨木と一本桜>
「あせび歩道」を下ってくと巨木があります。トイレもあります。
この辺りは最も人が居ない場所ですが、水族館のにぎやかな声が聞こえてきます。
陽キャやカップル、家族連れが集まる水族館を路の先に感じながら、独りでぽつんと森の中に居る気分が味わえます。
また力尽きたカミの如き巨木の、根元から倒れ伏した無惨な姿と、その向こうに静かに佇む一本桜があります。
神の齋き祭る島としてかつては禁足地だったこの島の大自然の片鱗を観るかのようです。
<地主神が鎮まる大元神社>
奥へ続く薄暗い小径を数分行くと、大元神社に出ます。神社の隣が大元公園です。
ここは観光用の地図で最も端であり、公園から先は登山道ということもあって、やはりほとんど人は居ません。
大元神社は地主神を祀る神社です。地主神というのは土地の神さまのこと。ここのメインの神さまは大山祇神、保食神、国常立尊。このうち保食神と国常立尊は相殿といって本社の方にもいっしょにお祀りされてますが、大山祇神だけはこちらへいらっしゃるようです。山の神様です。狛犬も居ます。
嚴島神社のメインは宗像系の三女神(特にイチキシマヒメ)、海の神さまです。伝承では休まる場所を探してここへ来たと言います。
嚴島が神聖な島というのは、島(海上に浮ぶ山=弥山)自体が御神体と考えられたからです。だから対岸から島(神さま)を拝んでいたわけです。
ずっと山辺の小径を歩いて来た人こそ、お参りすれば喜ばれるかも知れません。
【最後に注意点】
観光客が多すぎるせいか食べ物系は売り切れてるお店が何軒かありました。気になるものがあればお早めに。
あと、神社が閉まる時間よりも先に閉めてるお店が結構あったので、小さいお店は早めにチェックしておくと良いかも。大きい土産物屋とか、焼きガキのお店は繁盛してました。
背後に忍び寄る鹿に気を付けて。
食べ物の袋や地図、リュックを食われてるところを三回目撃しました。座って海を観たり、食べ物を立ち食いしてる時が危険です。
観光案内所も割と早めに閉まります(18時ころ?)。地図やリーフレットなども鹿に食われないようにか片づけられてしまうので帰りには入手できないこともあります。
夕方頃帰る人へ
完全に日が沈んでからではなく、沈みきる前に乗船するのがおすすめです。海上を移動しながらのサンセットは、一日の終わり、旅の終りの切なさをかき立てます。