【夢記002】頭蓋骨、龍の人、トンビ

10月7日
 夕方から降り出した雨の音を聴きながら何だか寝付けないでいる夜にこんな夢を視た。

 見晴らしの良い荒野の丘に幾人かの男女が居る。遠くの方にたなびく黒雲が流れてゆく。龍の気配がある。一人の女が「あれは龍だった」と言う。
 しかしそれは龍ではなく、何かの(狼か?)頭蓋骨だと思う。
 それから雲龍を見つける。とても大きい。写真を撮る。雲龍は自在に飛ぶ。鳥が集まってきて、空中で円形に密集する。龍の姿が隠される。次の瞬間、その奥から巨大な龍の頭が出て来たと思う間もなく、人の姿に成って、地上へ降り立つ。
 この「龍の人」はそこにいる連中にあいさつがしたいらしい。

(ここまで書くと、次の情景を思い出す)

 自分は病院のそばを走り、横から突き出した土管を飛び越えて、辻を曲がる。その道の先には高いゲートのようなもの(二本の柱と天辺をつなぐ一本の横棒だけでできてる)が幾つか並んでいて、誰かが、捕まえた鳥を処理している。(縛って吊す)
 ゲートに近付いていくと、足もとが水辺になる。そこは大きな池で、釣り堀になっている。
 一人の男が鮎のような魚をつかんで何かしている。その辺りにはたくさんの死んだような魚がある。男が一匹の白く濁った魚を水へ漬けると、魚は泳ぎ出す。
 鳶のような鳥が居る。とても大きくて賢い。人に慣れている。客が釣を始める。集団の客でその中の二人は結婚するらしい。
 自分は釣をせず、管理人らしき男の作業を見て、鳶を見て、池や魚や客を見ている。それから鳶の写真を撮る。客もその鳥を見る。
 そばに一人の女性が居て何か話し掛けてくる。その人は先ほど丘で「あれは龍だった」と言った女性。この人は龍が観えるんだなと感心する。

 

以下は若干の分析。
 龍が観える女性の登場は、前回の「夢記001」の内容と関連がありそう。しかし序盤でそれは「頭蓋骨」だと否定してもいる。
 この頭蓋骨が狼なのは、今読んでる本に「狼の頭蓋骨」が出て来たからだろう。白黒の写真で見る限りだけど、これは間違いなく「呪物」だと感じた。(ある家に伝来のもので、憑物落しで使用されるものだという)
 鳥が多いのは、先日コウノトリの出る記事を書いて、その続きに今度はカラスが出ることと関係してるかも知れない。何故トンビなのかは判らない。
 登場人物は見知らぬ人ばかりで、土地・建物・龍の人も見憶えは特にない。

 病院から煙が出ていて、その匂いを吸いたくないと思って走り出したことを、今思い出した。

 

こめかみが少しうずく。
薬のせいか視界がぼんやりする。
雨の音は、もうしなかった。